六七日

四七日は　とんでもなく　早く来やがって

　ならば・と

　　五七日は　職場の打ち合わせを　終えてすぐに帰宅

すると　待てど暮らせど　坊主が来ない

　結局　来たのが１１：３０　

ぬ”～　計算できね～(￣Д￣；；

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　前回は　あまりの寒さに　ストーブ点けて



親父　　　昨日の夜も　アルバム　見てたんだな～（；ω；）


初七日は　暑いくらいで　扇風機を回したんだけど

　季節の移ろいは　早いもんだ・・・

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母さん・・・

　かあさん！

カブジがね　夢ば　見たんだって

　おれ様が　母さんの膝の上に横になって　耳掃除してもらってる夢なんだって・さ

んでね　すんごい　気持ち良さそうにしてるんだって

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　チッキショ～　アニ　いいな～

オレの耳も　やって欲しいのに　そのあと　夢　見させてくんね～　って　愚痴ってたぞ

　知ったこっちゃね～よな！

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母さんは　おれ様を　とにかく　褒めて育ててくれた

　ある時ね　職場の女性なんだけど　もう　退職しちゃったけどね

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　　カブさんって　すんごい　ポジティブだよね

　　　落ち込むことってあるの？ 

　　　　一緒に居て　楽しいし　こっちも　元気になれるんだよね

あ～！　カブさんじゃなくて　お母さんが偉いのか

　育て方が良かったんだね！　　　　　　だって・さ

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　叱られた記憶が無いんだよな

　　・・いや　一回だけあった！

その日　保育園に行かないと　ゴネった時

　あの時だけだ・・・　絶対　休めなかったんだろうな　農家だし

　　いつも優しい母さんが　目を見開いて　怒ったっけ

普段　怒られたことなんて無かったから　こっちの方で　ビックリしちゃった

　んでね

　　バスに乗って　保育園まで行ったっけ

そのバスに　母さんが乗ってるのさ

　でも　なんか　余所余所しいの　こっちも　見ないしさ

　　え？　母さんだよね？

　なんで　話しかけてこないの？　

　　さっき　怒ったべ？　

　　　ボクだよ　カブだよ　って・・　心でね

振り返り　振り返り　バスから降りたんだよ

　でも　これって　小学校の記憶と　ごっちゃになってるよね

　　保育園に　一人で　公共バスに乗るわけ無いもんな　

でね！

あれね　きっと　母さんの双子のお姉さんだったんだよ！

　その頃は　大人の事情ってのがあったんだろうね

　　それで　おれ様のこと　母さんのお姉さん　知らなかったんだろうし　

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母さんが倒れた時

　遠方から　夫婦で　駆けつけてくれた　お姉さん

　　身体も顔も　・・何より　声まで一緒で・・

　　　　大のおとなの　カブジが　時折　声を詰まらせながら　泣きながら言うのよ

・・・なんで　んなに　似てんのよ　　って

￥おれ様だって　本当に　ほんとに　複雑な気分だったんだよ・・

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小学校に入って　まもなく　腕を骨折して

　それが　長引いて　ず～っと　入退院を繰り返して

　　心細いであろう　おれ様のために　その都度　病院に泊まってくれたんだ

おれ様自身の腰の骨を　腕に移植しなきゃならなくて

　それで　歩けなくなった時　便秘になっちゃったんだろうな

　　ある日　看護婦さんが　ぶっとい　注射器持ってきてね

う”あ”～～～　って時に　笑ってね

　注射じゃないんだよ　って

お昼時にやらなくてもいいのに・・・　

　その日のメニューは　カレーライスだったよね

　　母さん　みんなに　謝って回ってたよね

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あ～・・・　叱られたわけじゃないけど

　親戚中　母さんに　腕を引かれて・・・　これもまた　母さん　一生懸命　謝ってたな

保育園で　お医者さんゴッコしたことになっちゃって

　あれわね　おれ様じゃないの！　ミツトシなんだって

　　お昼寝してたら　目が覚めて　そしたら　隣で　イタズラしてたの　それ　ミツトシ！

ったく　濡れ衣！　冤罪！　巻き込まれたの！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まっ　見ちゃったけどね　ふふっ　　ﾍ(ﾟ∀ﾟﾍ)

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授業参観や　学芸会では

　どんなに　忙しくても　来てくれたよね

カブジや　カブ美にと　掛け持ちで歩いてたよね

　日焼けしてるくせに　お化粧して　オシャレしたくらいにして・さ

小学校の時は

　カブの挨拶が　一番　元気で聞きやすかった

　　カブの返事が　一番　良かった　姿勢もいいね～

　　　カブの歌声が　一番　聞こえた　上手だもんね～

運動会でも　いっつも　一番だから　応援してて楽しい　　って

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おれ様は　父から　褒められると　天邪鬼になるんだけど

　母さんの前では　全力疾走！

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だから　無事六七日　終了