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2015年4月24日 (金)

仏教8  天

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天部は、如来・菩薩の領域と人間との中間に位置します。如来や菩薩、または明王が人々を

教化して救済してくれるのに対して、天部は仏やその教えを護り、人々に現世利益的な福徳

を与えてくれる存在です。

もともとは、古代インドのバラモン教(古代のヒンズー教)の神々でしたが、仏教に取り入れら

れ仏の守護神となりました。

ぼんてん
梵天

釈迦に悟りの内容を人々に広めるように勧めた、天部最高位の神

宇宙万物の創造神であり、古代インド、バラモン教において最高位の神・ブラフマーが前身

とされる。宇宙を維持するヴィシュヌ神、宇宙を破壊するシヴァ神と共に3大神の一人として

数えられている。

たいしゃくてん
帝釈天

梵天と共に天部最高位に位置する仏教の守護神

古代インド神話の英雄神・インドラが前身とされる。天空を駆け抜け、「インドラの矢」と呼ば

れる雷で凶暴な魔神達と戦う。

仏教に取り入れられると戦いの神という色合いは薄くなり、慈悲深く柔和な性格に変わって

いる。

梵天と並ぶ仏教の二大護法善神となり、仏教世界の中央にそびえる須弥山(しゅみせん)

の頂きから命あるもの全てを見守っている。

大日如来を本仏とする密教では十二天の一人であり、千手観音の眷属である二十八部衆

の一人でもある。


してんのう

四天王

帝釈天の配下で仏教世界の東方を護る持国天(じこくてん)、南方を護る増長天(ぞうちょう

てん)、西方を護る広目天(こうもくてん)、北方を護る多聞天(たもんてん)からなる護法神。

多聞天のみ単独で祀られる場合があり、その場合は毘沙門天(びしゃもんてん)と呼ばれる。

生前の釈迦の教えを聞いており、釈迦から自分が亡くなった後に仏法を守護するように託さ

れたといわれる。

びしゃもんてん
毘沙門天

インド神話での財宝神・クベーラが前身といわれる。独尊で祀られる場合は毘沙門天、四天

王の一尊として祀られる場合は多聞天と呼ばれ、七福神の一人でもある。

毘沙門天は「すべてのことを一切聞きもらさない知恵者」という意味から多聞天と訳された。

四天王の中では最強の武神であり、夜叉と羅刹を従えて仏教世界の北方を守護している。

とばつびしゃもんてん
兜跋毘沙門天

中国の唐時代に今でいうチベット・ウイグル自治区にあった兜跋国が敵国に攻められた時、

城にいた僧侶達の祈りによって毘沙門天が出現し、敵の軍隊を一撃で撃退したと言われて

いる。

それ以来中国では城や寺院の城門に毘沙門天を祀ることが多くなった。

しゅこんごうしん
執金剛神

釈迦が入滅されるまで護衛に当たっていたといわれるボディガード的存在。

金剛杵 (こんごうしょ)という古代インドの武器を持っている為に執金剛神という名がついた。

あらゆるものを打ち砕くとされ、仏教では煩悩を砕き悟りの心を開く武器である。


こんごうりきし・におう
金剛力士・仁王

仏敵の侵入を防ぐ、筋骨逞しき二体一対の守護神

語源は「金剛杵を持っているもの」という意味で、仏の智慧を象徴する神聖な武器・金剛杵

を持って邪悪なものを寄せ付けない存在として寺院の表門に祀られることが多い。

元々は執金剛神という一神であったが、仏の聖域を仏敵の侵入から防ぐにあたり二体に

別れ金剛力士となった。

口を開いたものを「阿形」、口を閉じたものを「吽形」といい、「阿」と「吽」の2文字は始まりと

終わり、陰と陽、万物の一切を表す意味があるといわれている。

きっしょうてん
吉祥天

美・幸福・富を授ける美しき女神。毘沙門天を夫に持つ。

インド神話の女神・美と豊穣と幸運を司るラクシュミーが前身であり、密教では美女の

代名詞といわれて信仰された。

毘沙門天を夫に持ち5人の子供がいる。貴族階級の人達に広く信仰されたが、一般の

民衆に支持のあった弁財天に次第に人気を取られ、いつのまにか七福神の座も福禄寿

に奪われてしまった。

べんざいてん
弁財天

七福神の紅一点。芸術を愛する聖なる川の女神

インド神話では河川の女神・サラスヴァティーといわれ水と豊穣の神として崇拝される。

河のせせらぎが奏でる音色から音楽の女神といわれ、そこから広く技芸・文芸などの

才能をもたらす神となった。

その為以前は「弁才天」と書かれていたが、「才」が「財」変わり福徳財宝を授ける神と

しても信仰され、七福神の一人としても祀られるている。ヒンドゥー教ではブラフマー

(梵天)の妃とされている。


だいこくてん
大黒天

怒れる戦闘神が笑顔の福の神へ変貌を遂げる

元々はヒンドゥー教の破壊神シヴァの化身で、破壊と戦闘を司る神マハーカーラが前身と

される。

その為、初期の大黒天は大日如来の命で荼枳尼天を降伏させるなど戦闘色の強い神で

あり、大黒天に祈ると必ず戦いに勝つといわれた。

日本では「だいこく」が日本神話の祭神・大国主命(おおくにぬしのみこと)と通じることか

ら習合されるようになり、五穀豊穣と財福の神として独自に発展し、七福神の一人に数え

られるようになった。



だきにてん

荼枳尼天

神通力を持って人の死期を悟り心臓を食う夜叉。日本では稲荷神とされる

古代インドでのダーキニーという、人の死期を6ヶ月前から予知し人肉を食べる女夜叉が

前身とされる。

最初は豊穣を司る女神であったが、性や愛欲を司る神となりそして夜叉へと変わっていっ

た。

仏教に取り入れられてからは大日如来の説法を受けて善神となり、臨終を待って死者の

心臓のみ食べることを許された。

日本では荼枳尼天が乗る霊孤を日本古来の神・稲荷神の使いの狐と結びつけ、稲荷神

と同一視されるようになった。

そのことから開運出世、商売繁盛、福財をもたらす神様として人気を集め信仰が広まって

いった。

また、別の一面に人の魂を食う代わりに欲望を叶えるといわれ、相手に災いが及ぶように

祈祷する呪詛修法に利用された。織田信長や徳川家康は天下統一の為に荼枳尼天を

信仰したとされている。

ぎげいてん
伎芸天

諸芸上達を成就させる舞姫。容姿端麗で伎芸の才に優れた天女

インド神話のシヴァ神が楽器を奏でていたとき、その髪際から生まれたとされる天女。

容姿端麗で舞踏・器楽を奏でることに優れており、そのため速やかに諸芸を上達させると

いうことで多くの「芸」に従事するもの、またその上達を願うものから篤く信仰された。

存在する造像は奈良県の秋篠寺のみにしかなく、こちらも頭部のみが天平時代に造られ

たもので胴部は鎌倉時代に運慶によって新たに造られたものである。

まりしてん
摩利支天

古代インド神話の暁の女神・ウシャス起源とされ、陽炎や日の光が神格化された神。

陽炎なので、捉えられることも傷を付けられることもなく自在の神通力を持つとされる。その

為、姿は見えなくても常に身近で陽炎の如く人々を護る、護身の神として人々から信仰を

集めた。

日本では昔から忍者や武士・力士らの必勝祈願の神としても信仰され、戦が始まると武士

は摩利支天像をお守りとして携帯したとされる。

いだてん
韋駄天

鬼を追いかけ、修行を妨げる魔障を取り除く天部一の俊足を持つ軍神

ヒンドゥー教の軍神・スカンダが前身といわれ、破壊神・シヴァの次男で歓喜天の弟とされる。

仏教に取り入れられてからは四天王・増長天に従う八大将軍の一人として、仏法と寺院を

護る守護神として信仰されるようになった。

捷疾鬼(しょうしつき)が仏舎利(ぶっしゃり・釈迦の遺骨)を盗んで須弥山に逃げた際、一瞬

で1280万キロを駆け抜け取り戻したとされる。

きしぼじん
鬼子母神

500人の子の母であり、安産や子供を守護する天女

元来は鬼神王・般闍迦(はんじゃか)の妻であり鬼女であった。500人の子供を持つ母で

ありながら、その子らを育てるために人間の子供をさらい食べていた。

その為、釈迦は訶梨帝母の末子を隠し、我が子を失う悲しさと命の大切さを説いた。改心

した訶梨帝母は全ての子供達と釈迦の教えを護ることを誓い、子育てや安産、子供を守護

する善神となった。

えんまてん
焔摩天・閻魔天

地獄の王・閻魔大王のもう一つの姿。十二天の一人で仏教の護法善神

インド神話で最初に生を受けた人間であり初めての死者・ヤマが前身とされる。

最初に冥界への道を発見し、そのまま冥界の王になったといわれる。

大日如来を本仏とする密教では閻魔が焔摩天と呼ばれるようになり、十二天の一人と

なって護法善神となった。仏教世界の南方の守護を司る。

じゅうにしんしょう
十二神将

薬師如来に仕える12の武神で、天部の護法善神の神々。薬師如来の経典を読んだり信じ

る者を護り、薬師如来が誓った十二の大願を守護している。

刻を表す干支に12の武神がそれぞれ対応しており、また12の月、12の方角を守護して

いる。それぞれが七千の夜叉を従えて率いている。

宮毘羅大将くびら)・子、伐折羅大将(ばさら)・丑、迷企羅大将(めきら)・寅、安底羅大将

(あんてら)・卯、??羅大将(あじら)・辰、珊底羅大 将(さんてら)・巳、因達羅大将(いんだ

ら)・午、波夷羅大将(はいら)・未、摩虎羅大将(まこら)・申、真達羅大将(しんだら)・酉、

招杜羅大将(しょ うとら)・戌、毘羯羅大将(びから)・亥、からなる12の武神達のことを

十二神将という。

リーダー格の宮毘羅大将(くびら)は、金比羅様(こんぴらさま)の名で親しまれている。

あしゅら
阿修羅

インド神話での魔神アスラが前身とされる。遙か昔、古代メソポタミア文明では最高神とされ

ていたが、時代が下がるにつれ悪魔・魔神・鬼神として扱われるようになった。

元々は正義を司る神であったが、力を司るインドラ神がアシュラの娘を無理矢理奪い取って

しまう。それに怒ったアシュラはインドラと争うことになる が、何度戦っても負けてしまう。

アシュラの娘もインドラのことを好きになり妃となるのだが、それでも納得が行かず戦いを

挑み争い続け、ついには天界を追われることになる。

仏教でもこの話を元に正義の神のアシュラを魔神として扱い、争いの絶えない世界「修羅

道」の主にする。そして力の神・インドラを仏法を護る護法神とした。

これはたとえ行いが自分の中では正義だとしても、それにとらわれ続け狭い心しか持てな

くなることは良くないという仏道の考えから来ている。

しかし阿修羅は釈迦の説法に聞き惹かれ、これまでの罪を懺悔して釈迦を守護する神と

なる。また、仏法を護る天竜八部衆や二十八部衆の一尊となる。

かるら
迦楼羅

一切の悪を食い尽くす、天駆ける聖なる鳥の化身

インド神話に登場する炎に包まれた聖なる鳥・ガルダが前身とされる。鳥類の王で口から

火を吹き毒蛇(龍)を食べ、神様の乗り物とされていた。

毒蛇族の奴隷となった母親を救うために神と争い不老不死の飲み物を手に入れ、みごと

母親を救い出したとされる。

仏教において毒蛇は雨風を起こす悪龍とされ煩悩の象徴といわれるので、このことから

一切の悪を食い尽くすありがたい鳥として信仰されている。

密教では人々を救うために梵天が姿を変えたものとされ、または文殊菩薩の化身ともされ

ている。日本では天狗のモデルとなっている。

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コメント

これだけの文章を入力するだけで疲れてしまう。
もしかしてコピペ?( ̄▽ ̄)

もちろん コピぺでしょ ψ(`∇´)ψ

絶対、コぺピだよ( ̄ー+ ̄)

コぺピじゃねえよ
コピペだよ(*ノv`)

コピペ?それともちゃんと打ってますか。
いつも沢山の方の面白いコメントにイイネ!!をつけたいです(=^▽^=)

のらデジさん 音姫さん 中年ライダーさん tanosiiさん どうも~

 そ・ コペピです ヘ(゚∀゚ヘ)

コピペか。(。・w・。 )

あ、送信しちゃった。ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ
阿修羅って天部だったんだ~。
吉祥天と毘沙門天が夫婦だったとは
コピペといえど、面白いわ。( ̄ー ̄)ニヤリ

つぶあんさん どうも~

だって 勉強してるんだもん (*v.v)。

…はやく、ネロってこと??

この記事へのコメントは終了しました。

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