私たちは、怒らなければいけない ３

（被告による暴行後）彼が大声を出したので　Bが腹の中下部を正面向きに右足で蹴った

窓の向こうが更生園の寮で　誰かに見られることを恐れて
　
　彼の両手を持って　１ｍぐらい引きずって移動

再び　少し小さな声を上げたので

　Bが左脇腹を　右足の甲　足首で回し蹴りした　彼は「痛い」と言った

自分が（他の）職員がいないことを確認している時に

　”ぼくっ”と　音がした

　　Bが足をおろしかけているのを見た

　　　Bが「やべぇ」と言うのを聞いた

彼は左手側に倒れ　腹をかかえてうめいていた

　Bは彼を仰向けにして　腹を確認　私がBに「大丈夫ですか？」と聞いたら

　「大丈夫　大丈夫」と　言った


この後　被害者は具体的な変調を来たします

　二度も嘔吐したことに対して　行方被告は　自分の暴行が原因ではないかと不安になり

　　勤務後に　Bに電話しています

そこで　Bは

「きょうは　二人とも　いいの（蹴りのこと）が　入っちゃったしね」

　　　と　答えたとされます

事件前の10月

なめかた　
行方被告は施設内で履いていたサンダルを　それまでの柔らかい素材の物から

　　底の硬い靴に代えています

これについて　Bから

「殺傷能力が出ますよ」　と言われ

「つま先でなく　甲で蹴るようにした」　と　証言しています

 　　　　　　　　　　　　　　事件後　行方被告は靴を捨てています

しかし　Bの証言では

「行方被告が　1回目に足を後ろから蹴り上げて　つま先で強く蹴った」　と　なっています


被害者を司法解剖した医師によれば

　直接の死因となった小腸の損傷以外に

　　被害者の腰椎は骨折していたそうです

骨折箇所は　くっつき　骨折してから２週間程度経過していたとみられ

　このことからも　被害者が継続的に暴力を受けていたと考えられます

　　なめかた被告と職員Aは　被害者に何度も暴行したことを認め　

　　　Bについても日常的に暴力を行っていたと他の職員が証言しています（Bは否定）

このほか　園では少なくとも二人の職員が入所者に暴行をしていました

では　これらの職員が暴力に手を染めた　きっかけは何だったのでしょうか　　　　　　続く