リーダーシップについて語られることは多いが、そもそもリーダーの役割とは何かという
問いはあまり目にしない。
数人で海外を旅行していて飛行機の乗り継ぎに遅れてしまい予定が狂ってしまった、
というような場合にもリーダーが必要になる。
リーダーになるのは「どういう対応策をとるか」わかっている人だ。数人の旅行グループから
企業組織、そして国家まで、リーダーは現実に対応し適応するために
「組織として何を目指すのか」「そのために何をやるのか」ということを決定し、
実現できなかったら責任をとるという役割を持っている。
人望があるとか、剛胆であるとか、忍耐強いとか、リーダーとしての資質が話題になることが
多い。
だが、わたしはリーダーの「資質」などどうでもいいと思う。どんなに優れた資質があっても、
「何をすればいいのかわからない」リーダーは組織を危うくする。
リーダーは、「どこに問題があるのか」「何をすればいいのか」わかっている人でなければ
ならない。
映画『硫黄島からの手紙』で名将として描かれた栗林忠道大将にしても「何をすればいいか」
をまず把握し、海岸線の陣地を捨て山中に無数のトンネルと地下壕を掘り持久戦に持ち込ん
で敵を苦しめた。
「何をすればいいか」を把握したあとは、戦術の細かな優先順位を考え、組織を団結させ、
リスク要因を取り除き、ひたすらゴールを目指す。
相変わらずリーダーの資質が話題になることが多いのは、近代化という大きな共通のゴール
があった時代の名残だろう。何をすればいいかが社会全体で共有されていたから、
単に資質を語るのが好まれてきたのだ。
「わたしはこの会社を変えます」みたいなことを言う経営者はだいたいダメな人が多い。
「わたしが日本を変えます」という政治家に対し、
いつもわたしは「まずお前が変われ(代われ)」と思う。
どう変えるのか、そのために何をするのか、優先順位はどうなっているのか、
結果が出なければどう責任をとるのか、そういった具体的なことを言わないリーダーは
信頼できない。
ダメなリーダーに共通する特徴がある。
訓辞や演説や会見において主語と述語がはっきりせず修飾語を多用するのもその一つで
最近だと、「命がけで」「しっかりと」「きちんと」「粛々と」などが流行っているようだ。
出典: 村上 龍 「無趣味のすすめ」 幻冬社
( ,,-` 。´-) なんてことはねえ バランス感覚だべや
それと・・ 生かされてることへの 感謝だな
・・・
でもな~
世の中 色々あるよな~
今度 酔生夢死について 持論でも述べるか?
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